宇都宮市中岡本町の中島歯科医院、中島隆です。

( ホームページはこちらです http://nakajimadc.com/ )

Ⅰ 酸蝕症とは

歯が溶ける疾患には 
・細菌が糖を代謝して産生された酸によるもの(虫歯) 

・細菌が関与しない酸によるもの(酸蝕症
の2つがあります。

この酸蝕症は 飲食物・薬剤・胃液等に含まれる酸が直接歯面に触れることで
歯が溶かされる疾患を言います。(写真 1・2・3

写真1 上の前歯の裏側
写真2 下の前歯の先端
写真3 かみ合わせの部分

Ⅱ 酸蝕症の原因 

PH(ペーハー)とは、水溶液の酸性・中性・アルカリ性を表す指標です。

pHの目安

  • pH 0~6.9:酸性
  • pH 7.0:中性
  • pH 7.1~14:アルカリ性(塩基性)

口腔内はPH7で「中性」です。
これより値が低くなると酸性で、数値が低いほど酸性度が強くなります。
歯は酸にさらされると溶けます。この溶け出すPHの値を臨界PHといいます。
臨界PH を次に示します。
 歯の表面のエナメル質 5.5  (フッ素使用の場合 4.5
 幼弱永久歯(生えたての永久歯)・乳歯・歯根面 6

この臨界PH以下の酸性度では歯が溶けていきます。

①食品による酸蝕症
いかにいくつかの食品の酸性度を示します。

お酢  4.0
エナジードリンク  3.8
フルーツジュース 3.5~4.0
スポーツドリンク 3.5
レモン 2.3
(参考 齲蝕の原因菌の出す酸は PH4程度)

酸性の飲料を飲むとすぐに歯面のPHはエナメル質の溶ける臨界PHを超えます。唾液の届く範囲では6分くらいで唾液の緩衝作用によりPHが中性に戻ります。
しかし唾液が届きにくい前歯部(写真1・2)や修復物と歯質の境目(写真3)などでは酸の影響が長く残ります。
又時間をかけて少しづつ飲むことは長い時間、歯が酸にさらされることになるので注意が必要です。

② 胃酸の逆流
 逆流性食道炎やつわりなどでも酸蝕症が起こる事があります。

Ⅲ 酸でも種類により酸蝕する力が違う

クエン酸という酸が加わると同じPHでも歯が溶けやすくなるので注意が必要です。
製品の成分表を見て注意してください
クエン酸のサプリは疲労回復効果があるとして販売されています。

Ⅳ 酸+糖 で う蝕の危険性が増大

糖と酸の両方が含まれた飲食物を日常的に摂取すると速い速度で歯が溶けていきます。
幼児にスポーツドリンクを哺乳瓶で摂取させていて、前歯がほとんど溶けてしまった事例もありました。

Ⅴ 対策    

  原因除去が一番大事 

  1. 酸性の飲食物に注意  
    お酢などの酸性強い飲食物を日常的に摂取しないように注意してください。
    柑橘系のフルーツやサプリメントも要注意です。上記写真1の患者さんは健康のため、クエン酸を毎朝10g摂取していた、とのことでした。
  2. 酸性の飲料は歯に直接当たらないようストローを使用するといいでしょう。
  3. 歯みがき 
    唾液による再石灰化を期待して時間をおいて磨いたとしても歯の摩耗は起こるので「時間をおかず」フッ素入りの歯磨き剤を使用して行ってください。
  4. 摂取後は酸を流すため水ですすぐこと。
  5. 歯科医院で高濃度フッ素(9000ppmf)の塗布を定期的に行う。
    (参考:市販の歯磨剤の最高濃度は1450ppmf)

酸蝕症ではないかと疑われた方はぜひご相談ください。

・院内新聞(2026年6月号)

中島歯科医院 院内新聞2026年6月号は歯科助手の森が担当しました。加齢や歯周病により歯肉が下がり根が露出すると、その部分は、虫歯になる危険性が増します。今回は、セルフケア(ご自身で行うケア)で使用する根面虫歯予防に対応した歯磨剤「チェックアップルートケア」について報告しています。

・2026年06月の勉強会等 活動報告  

Ⅰ セミナー参加 6/28 (於 東京日本橋コンベンションホール)

 参加者 中島悠・中島隆

 

従来より、当歯科医院では患者さんが「一生自分の歯でかむことができること」を目標に診療を行っています。
今回、従来の「治療」と「予防」に加えて、「口腔機能の維持」について、さらに充実させるため講習会に参加してきました。
「口腔機能低下」の診断および、機能低下があった場合の機能回復のためのトレーニング 等について勉強してきました。
又小児の口腔機能発達不全症についても学んできました。
後日院内ミーティングでスタッフとともに実践について話し合う予定です。

Ⅱ 院内勉強会 (6/24)

1.院内新聞7月号内容(歯磨剤システマセンシティブ)について担当者の解説

 

2. 口腔機能低下症についての講習 ①(中島悠)

最近、食べこぼしや、呑み込み辛いなどのお口の些細な機能低下を放置していると、ねたきり等の「全身の虚弱」に移行していくことがわかってきました。
このようなお口の機能低下を些細なうちに見つけ、改善のためにトレーニングを行えば健康な状態に復帰できます。 
当院でも 院内新聞やブログで、低下した口腔機能の早期改善の必要性・重要性をお知らせしてきましたが、さらに力を入れて治療に取り組んでいく方針です。「全身の虚弱」防止に向けてスタッフ一同、頑張っていきたいと思います。

Ⅲ  新人歯科衛生士実習 (6/1)

先輩歯科衛生士の指導の下、超音波スケーラーを使って歯石除去の実習を行いました。

+

 

・お誕生日おめでとう

       吉澤さん、お誕生日おめでとうございます

・健診

宇都宮市上大塚町の「学校法人 桜が丘学園 ゆたか幼稚園」の園医をさせてもらって30年くらいになるでしょうか。今年も歯の健診に行ってきました。以前と比べて、虫歯が極端に少なくなっています。近年、社会全体の歯への関心が大いに増していることを、心強く思いました。「一生自分の歯でかめる」ことを目指して、みんなで頑張りましょう!

・大収穫

塩谷町の妻の実家でラズベリーとビワを収穫しました。採っても採っても取り切れません。

もう少しするとブルーベリーの季節です。楽しみです。

 

・2026年7・8月の休診日のお知らせ

休診日および夜間は宇都宮市休日夜間診療所をご利用ください

【宇都宮市休日夜間診療所 歯科 診療時間のご案内】

  (平日)は、午後7時30分から 午前0時
(日・祝休日)は、午前9時から午後5時および午後7時30分から午前0時

住所   宇都宮市竹林町968

TEL   028-625-2211