熱中症対策に関連して、歯科の観点から

 宇都宮市中岡本町の中島歯科医院、中島隆です。

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熱中症の原因は、気温が高い状態で運動や活動を続けることで体の中の水分や塩分バランスが崩れ、からだの調節機能が正常に働かなくなることにより、体内に熱がこもり体温が異常に上昇することです。

その熱中症対策の一つに水分・塩分補給があり、スポーツドリンク塩飴等の使用が推奨されています。

但し、歯科の観点からみると、摂取の方法によっては虫歯になりやすいので注意が必要です。
むし歯は虫歯菌が糖類を餌として産生した酸により歯が溶かされることで生じます。

ここで注意が必要なのはスポーツドリンクの中には糖類多く含まれるものがあるということです。

「砂糖量の計算にあたっては便宜的に炭水化物の量=砂糖の量としています」

これらの糖分が多く含まれるスポーツドリンクを1日に何度も継続的に摂取することで常に歯が糖類にさらされることになり広範囲に虫歯ができる可能性があります。

先日、当歯科に来院された9歳の患者さんは、熱中症対策でスポーツドリンクを常用しているとのことで、広範囲に初期虫歯(歯が白く濁っている部分、虫歯のなり始め)が認められました。さらに進行すると削って治療する必要が出てきます。

「今回の患者さんの写真ではありません」

対策としてはスポーツドリンクだけを少量ずつだらだらと飲み続けないこと、麦茶や水での水分補給も加えること、糖類0と表示されているスポーツ飲料を選択すること、等が考えられます。

塩飴にも注意が必要です。「飴」なので当然ですが糖分がほとんどを占めています。

なめ続けるのではなく、なめたらすぐ歯みがき、できない場合は、すぐに麦茶や水を口に含めるようにしてください。飴に頼らずに、塩分を取ることも考えたらいいかと思います。

また、糖分、塩分の摂りすぎ全身の健康面からみても、よくありません。
高血圧、糖尿病などでは、糖分、塩分の摂取に注意が必要な場合もあります。

塩分や水分の摂取は熱中症対策として本当に重要です。摂取方法や量に注意してまだまだ続く暑い夏を乗り切りましょう。

参考として、厚生労働省ホームページより「熱中症予防のために」のパンフレットをご紹介します。 

出典:厚生労働省ホームページ 
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/nettyuu_taisaku/

・院内新聞(2024年7月号)

7月号院内新聞は 歯科衛生士の山川が担当しました。降圧剤のうちのカルシウム拮抗剤の服用により歯肉の腫脹が認められた症例について報告しています。

・2024年7月の勉強会等報告

・動画マニュアル作りプロジェクト継続中

指導マニュアル作り 前月より継続中

各操作、動作を、ビデオ撮影。
今まで、文字でのマニュアルは作成しましたが、今回さらにわかりやすく、新人だけでなく、既存のスタッフも操作や動作がいつでも確認できるようなビデオを作ることを目指しています。

・お誕生日、おめでとう!

・歯の健康教室

7月4日、歯の健康教室が白沢小学校の3年生を対象に実施されました。

毎年この時期に行われ、校医として40年近くたずさわっています。

今年も中島歯科医院の歯科衛生士2名を帯同し、虫歯の原因と予防についての座学と、歯磨きの実習を行ってきました。40名近くの児童は、みんなよい子で指導を受けていましたよ。

・2024年8月・9月休診日のお知らせ

 

休診日および夜間は、宇都宮市休日夜間診療所(028-625-2211)をご利用ください

宇都宮市休日夜間診療所歯科

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